ニュースリリース
闯贵贰スチール株式会社
『91爆料トポロジー最適化技術』が大型MPV(Multi-Purpose Vehicle)に適用拡大
~自动车車体の性能向上に貢献~
このたび、当社の『91爆料トポロジー最適化技術』(以下、本技術)が、構造用接着剤塗布位置の設計手法(図1)として国内外で販売されている大型MPVに適用拡大されました。大型MPVの車体設計に本技術を適用することで、最小の接着剤使用量で、最大の性能向上に寄与することができます。本技術はこれまで30車種以上の普通乗用車や軽自动车、小型トラックに採用されてきましたが、大型MPVへも適用が広がりました。
大人数が乗車できる大型MPVは、車体の特徴として車内空間が広くスライドドア構造で開口部が大きいため、操縦安定性や乗り心地向上のためには車体剛性(※1)を十分に確保することが重要で、そのためには接合位置の最適化が有効です。一般的に、自动车の車体は薄鋼板からなる数百の部品を数千点のスポット溶接で結合し、スポット溶接と併せて構造用接着剤を用いた面での接合も行います。これは車体の重量増加を抑えながら車体性能を向上させ、優れた操縦安定性や乗り心地を向上させる方法の一つですが、延べ150m以上あるフランジ(※2)部から性能向上に有効な部分を効率よく抽出し、車体への塗布量を少量に抑えることが車体設計において求められていました。
トポロジー最適化は、与えられた設計空間から要求される性能に必要な部分を残存させ、最も効率のよいレイアウトを求めることができる解析方法です。一方で、操縦安定性や乗り心地は自动车の走行中に感じられる動的な性能であり、トポロジー最適化を用いて従来の静止状態で評価される静剛性を向上しても動的な性能は向上しないことがあります。その原因は静剛性解析では車が曲がったり止まったりする際に慣性力を生む車体の質量が考慮されていないことです。これに対し当社では、動的性能向上のため、自动车の走行状態を模擬できるように車体部品の質量を慣性力として考慮したトポロジー最適化手法を開発しました。今回該当車のフルモデルチェンジに伴い、車体設計の初期の検討段階において、高効率な接合位置の検出をトポロジー最適化からなるCAE技術(※3)を駆使した結果、前モデルに対し優れた操縦安定性や乗り心地等、大幅な性能向上に貢献しています。
当社は、高強度鋼板の開発?製造だけでなく、お客様の工程の省力化や商品の性能向上に資するソリューションを提供するため、自动车用鋼板の利用技術を『JESOLVA®』として体系化するなど、自动车の設計段階からお客様と技術的に協力し合うEVI(※4)活動を積極的に展開しています。今後とも、お客様のニーズに合った様々な製品と利用技術を開発?提案し、自动车車体の軽量化によるCO2排出量削减と高性能化に寄与していくことで、持続可能な社会の実现に贡献してまいります。
(※1)车体の変形のしにくさを示す指标
(※2)フランジ部:部品同士を接合するために鍔のような形状をしている部分のこと
(※3)Computer Aided Engineeringの略で、コンピュータシミュレーションを用いた設計支援を意味する
(※4)EVI(Early Vendor Involvement):自动车メーカーの新型車開発時に設計初期段階から参画し、新型車のコンセプトに合わせた鋼材使用?部材加工方法やパフォーマンス等の構造最適化を提案?開発する活動
【図1】 动的性能でのトポロジー接合位置最适化の検讨例

【参考鲍搁尝】
自动车用鋼板の利用技術を『JESOLVA™』として体系化
~自动车メーカーとの車体の共同開発を加速~
/release/2019/12/191224.html

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